BSデジタルの酒場番組

BSデジタルには今まで地上波では放送されなかった、もしくは放送されても単発か番組の1コーナーの扱いにしかならなかったジャンルものが、独立した1つのレギュラー番組として放送されています。
そのひとつが酒場番組です。
番組MCが毎回いろんな酒場に出向いて紹介をするというものなんですが、中にはその局の看板番組になっているものもあるようです。
それがBS−TBSの「吉田類の酒場放浪記」です。この番組はイラストレーターを本業とする吉田類さんが、東京都内をはじめとして日本全国の居酒屋めぐりをするというものなのですが、放送時間がすごいのです。
月曜日の21時からの1時間という、BSデジタルながらゴールデンタイムの1時間番組なのです。
BS−TBSのサイトでもオリジナル番組の人気ランキングの常に1位に位置しています。
年末おおみそかには年越し放送をするのが恒例になっているようです。
なぜ地上波なら深夜枠でもレギュラー放送が怪しいジャンルの番組が局を代表するような番組になりえたのでしょう。
番組の基底にあるのは古き良き昭和を愛でるということです。
これに昭和に青春時代を過ごした30代以上の層がシンパシーを感じたことと、逆にそれより若い年代層にとっては初めて目にする新鮮な刺激が受けたのではないかと思われます。
ただ何より最大の要因は少数ではあっても居酒屋という空間に興味を持っていた潜在的需要が存在していたということでしょう。
その潜在需要を掘り起こしえたのがBSデジタルのニッチ需要にも対応し得る番組構成であったということができると思います。
「吉田類の酒場放浪記」のほかにも、BS11では、「ナイトスナッカーズ」という番組が放送されています。
こちらは深夜0時からの放送ですが、放送開始当初はロケ先で撮影NGと言われることもしばしばでしたが最近では「見てる、知ってる」と言われ歓迎されることが多くなり、番組の知名度が確実に上がっていっていることがわかります。
BSデジタルでの酒場番組の前途は明るいようです。